日々、たくさんのモノが合理性や効率性を重んじる姿勢から量産されていく社会の中で、自身のコンパス の指針のみを信じ、創作を続ける芸術家の作品は、その流れにとらわれない不条理なプロセ スを踏むことで生まれたと言える。個性的な感覚や生き方を作品として体現している芸術家たちが普段 使わない素材や異なる環境に出逢ったら、どのようなモノが生み出されるのだろうか。 工業のまちとして栄える大阪・西淀川で開催する芸術祭として「工のまちのアート」に光を見いだした。 芸術家とまちのモノづくりとの対話を通して生まれるプロセスは、新たな可能性と言えるだけなく、 それらがカタチになるというワクワクが世界をより面白くすると確信している。
芸術監督 : 山田龍太
開催概要
御幣島芸術祭とは
御幣島芸術祭は、大阪市西淀川区で毎年開催される小さな芸術祭です。本年は、メイン会場にて、10組の芸術家が「工のまちのアート」として、区内の企業や団体とのコラボレーションによる新しい作品を展示します。
2019年11月1日(金) - 5日(火)
会期
時間
入場料
11:00 - 19:00(最終日のみ15:00まで)
500円(18歳以下無料)
もと歌島橋バスターミナル
メイン会場
芸術監督
同時開催イベント
みてアート2019
人口およそ10万人を有する西淀川区は、町工場が集積する関西でも有数の工業地帯として発展してきました。
大気汚染が深刻化し、「公害のまち」と 呼ばれた 時代を経て、現在は「ものづくりの町」と「住まいの町」が一体となった新たな魅力をもつ町として歩んでいます。
そんな西淀川区で暮らし、働く人たちがアートをきっかけに交流するイベントが「みてアート」です。 西淀川区の中心地・御幣島をメイン会場に、 2013年 から毎年秋に開催しています。
第6回となる2018年からは芸術家・山田龍太氏を総合プロデューサーに迎え、アート展示を強化。「もと歌島橋バスターミナル」を会場に、国内外で活躍するアーティストの作品を展示する「御幣島芸術祭」と、周辺の施設やショップなどでさまざまなアートイベントを行う「みてアート」で構成しています。